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■第一回その2:ブリジット・ジョーンズの日記(02.11.19)

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 「英国に住む三十路独身女性の等身大の姿をありのままに描いて大ヒット」した原作をハリウッドが映画化。制作総指揮・そして脚本は原作者であるヘレン・フィールディングが行ったそうです。
 別にヨーヨーが武器とか実は3本目の足がとかそういう要素はありません。ご了承を。

 …英国女性の等身大、とは言うのですが、あんなにドジでだらしなくてネタが付きまとう女性が身辺に溢れていたらとっとと外国への移住を考えると思います。
 事あるごとに「あー!またやったよこのバカ!」とか「オマエもっと真面目に生きろ!」とか「あー!あー!あーもー!」とか「オマエはせっかくの泣かせどころでどうしてそう!最後なのに!どうして!あ゛ー!」とか、とにかく頭を抱えながら叫びたくなるシチュエーションが続発します。つか一緒に見てたu_1さんと悶絶しておりました。
 シャロン役のレニー・ゼルウィガーさんは、中年と呼ばれる世代に差し掛かろうとする肉体の衰えまで役作りとしてしっかり表現…要するによく太った。
 役もそうだったけど身体も非常にだらしない。酒とタバコがマストアイテムです。

 ブリジットたん、ホントにダメです。
 ほとんど良いトコロ無いです。
 ハラハラどころかイライラさせられっぱなしです。

 でも、そこがとても愛らしい。応援したくなる。幸せになって欲しいと心から思う。

 画面の向こうで一喜一憂するブリジットたんを鑑賞するのが楽しくて仕方が無くなっている自分に気付いた時点で、ブリジットたんの魅力に取り憑かれたという事になるんだと思います。一般的なラブコメに見られる「ラスト付近でホロリ」とか「美しい愛の形に感動」といった要素はブリジットたんの生々しさのせいで台無しっつか無かった事になりかねない勢いでしたが…
 ハッピーエンドを迎えたブリジットたんを見ていると、本当の温かさを、心の真ん中にそっと置いていってくれたような気分になりました。本当に良く出来ていると思う。良い話です。

 俺はこういうほんのりコメディが大好きなので、ブリジットたんに関してもまさにど真ん中ストライクって感じでしたが…こういうタイプに適正の無い人に関しても、所謂「ダラダラ感」みたいなものはあんまり感じられなかった事もあるし、まだまだ話題作って事でレンタル屋さんでそんなに探し回る必要もないし、とにかく俺からは前向きにオススメしておこうと思います。まだ笑っていられる20代前半の内に。
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